伝説のボクサー マイクタイソンとその終焉

マイクタイソンはアメリカ合衆国の男性元プロボクサーです。
彼を伝説たらしめるのは、その逸話にあります。

彼は、少年時代をスラム街のストリートファイターとしてならしました。貧苦のスラム街の住人のほとんどは成人になる前に死ぬか、犯罪を犯し少年院に入るかの二つに選択肢しかありません。タイソンもその例に漏れず犯罪を犯す瀬戸際に迫られましたが、そこで彼にある転機が訪れます。

それは世界的に有名なボクシングトレーナー、カスダマトとの出会いでした。

彼はタイソンを一目見るや否やその潜在能力を見出し、彼を引き取りました。ここからタイソンの伝説が始まります。タイソンは18歳でプロデビューを果たし、その年に15戦全勝という輝かしいデビューを決めます。

チャンピオンとなり頂点を極めた彼は、その後も前人未到の防衛記録を達成しましたが、その後彼にとって衝撃的な出来事が起こります。

大恩人であり師であるカスダマトが死去するのです。

そこからマイクタイソンの人生はよくない方向に転換していきます。
東京ドームでの10回KO負け、婦女暴行により逮捕される、対戦相手の耳に噛みつく、などの行動をしてしまいます。

かつて「破壊の神」とまで呼ばれた彼は、強烈な話題性だけがある「ただのボクサー」とまでに陥ってしまいました。